地方のコワーキングスペースが持つ4つの役割と運営で注意すべきこと

地方の景色

2010年から日本に入ってきたコワーキングスペースはその数を増やし、現在は全国各地に点在しています。そんな状況の中、コワーキングスペースを作りたいと考える方も増えています。その場所としては都内だけでなく、地方にも目を向けている方もいるようです。そこで、ここでは地方のコワーキングスペースについて、その役割と運営するときの注意点についてご紹介します。

地方のコワーキングスペースが持つべき4つの役割とは?

役割1:コミュニティを作る

地方のコワーキングスペースはコミュニティを作ることが求められます。例えば、地方で起業しようとしている方は、地方で人脈を広げる必要がありますね。コワーキングスペースにコミュニティがあれば、そこをハブとして人脈を広げたり、情報収集をしたりすることができます。UターンやIターン、Jターンをする方にとっても情報収集ができる貴重な場所となりますね。

情報交換をするだけではありません。コミュニティができたら、そこから仕事の受発注が行われることが多くあります。例えば、先ほどの起業家がビジネスを始めたときには、広告のためにホームページを制作したいと考えますよね。しかし、自分で一から作るのは大変ですから、利用者の中でホームページ制作に詳しい方に依頼することもあります。こんなようにコワーキングスペース内で仕事の受発注が起きることもあるのです。

役割2:仕事を生み出す

地方を活性化させるためには、地方で仕事を生み出すことが重要になるでしょう。人にもよりますが、「農業や漁業ではなくて、サイト制作やプログラミング、デザインなどの仕事がしたい」と思って上京する方もいますよね。地方でそういった仕事があるなら出ていかない、あるいはUターンなどをするという方もいるでしょう。

ですから、利用者同士での受発注をしたり、地域の企業との連携によって新たな仕事ができたりするといったように、多種多様な仕事、雇用を生み出すことが重要な役割になるというわけです。

役割3:講座やイベントを開催する

田舎においては講座やイベントが少なく、スキルを身につけたり、人脈を広げたりする術がほとんどありません。ですから、地方のコワーキングスペースには講座やイベントを開催する役割が求められているでしょう。スキルアップのための勉強ができて、ビジネスにおける人脈が広がるのであれば、わざわざ上京までせずとも憧れの職業に就くこともできますよね。

そういったビジネスに関心のある若者が集まってくることによって、利用者同士がお互いのモチベーションを向上させることもできるでしょう。そういった切磋琢磨し合うような利用者が増えてくることでコワーキングスペース自体の雰囲気も良くなるはずです。

役割4:仕事がしやすい場所を提供する

地方都市の場合、図書館などの仕事や勉強ができる施設は駅の近くにはないことも多くあります。そうなると、カフェやファミレスといった飲食店などで仕事をしなくてはならなくなります。しかし、お店や状況によっては仕事をしていると追い出されてしまうこともありますよね。そうした方が落ち着いて仕事をする場所を提供することが重要な役割となっています。

地方都市ではなく、もっと田舎に行くとカフェやファミレスなどの飲食店すら少なくなります。家でないと仕事ができないということもあるでしょう。家では仕事が捗らないという方、人脈を広げたいと感じている方にとって地方のコワーキングスペースは有難い存在となるでしょう。

 
地方のコワーキングスペースにおける4つの役割をご紹介しました。こうして地方でビジネスを盛り上げることで、他の都道府県に移住してしまうという若者が少なくなったり、UターンやIターン、Jターンをする方が増えたりする可能性も考えられます。地方のコワーキングスペースは、間接的ではありますが、こうして地域に貢献することができます。

地方でコワーキングスペースを運営するときの3つの注意点とは?

地方でコワーキングスペースを運営するのであれば、先ほどご紹介した「コミュニティを作る」、「仕事を生み出す」、「講座やイベントを開催する」、「仕事がしやすい場所を提供する」という4つの役割を達成できるように工夫することは重要です。この4つが網羅されていれば、地方の利用者としては大方満足できるのではないでしょうか。それ以外に考えるべき注意点を3つご紹介します。

注意点1:マネタイズを考えておく

収益はあまり求めていないという場合であっても、赤字続きでは継続できなくなりますよね。ですから、マネタイズについては考えておくべきですね。都内のコワーキングスペースでも収益をマネタイズが難しいですから、地方となれば、相当な戦略と覚悟が必要となります。

地方の中でも利用者の多い地方都市の駅を選び、その駅の利用者が立ち寄ってくれそうかどうか考えましょう。その際には、少なくとも2つ以上の駅を見てください。複数ある駅を比較して自分が納得する駅を選んでください。そして、その駅から徒歩圏内にある物件を選ぶとよいでしょう。

注意点2:不動産オーナーの理解を得る

コワーキングスペースは、普通のオフィスとは違って多くの方が出たり入ったりすることになります。人の出入りが多いとセキュリティ的にも問題が多く、嫌がる不動産オーナーもいます。ですから、不動産オーナーにきちんとビジネスの内容を伝えて理解してもらう必要があるでしょう。

ただ、地方では特にコワーキングスペース自体を知らない方も多いです。どういうビジネスをするのか伝えるのに苦労するかもしれませんが、写真を使ったり例を出したりして伝えてみてください。

注意点3:情報発信メディアを運用する

情報発信メディアを運用することは非常に重要です。発信すべき内容は大きく分けて2つあります。

■コワーキングスペース自体を伝えるための情報発信
コワーキングスペース自体の認知度も依然として低いですので、そもそもコワーキングスペースとはどういうものなのか知らない方も多くいます。ですので、コワーキングスペースがどういうもので、どういったことができるのかといったことについても発進していく必要があるでしょう。

■自身が運営するコワーキングスペースを伝えるための情報発信
運営するコワーキングスペースの活動状況などを発信することが重要です。例えば、「○○のイベントをしました」という内容であれば、参加者は自分が参加したイベントがどう書かれているのか見たくなるでしょうし、参加していない方はこういうイベントがあるのかと知ることができます。内容によっては「このコワーキングスペースにまた行きたいな」と思わせることができるかもしれません。ユーザーの目に触れる機会を増やしていくことが重要になります。

 
地方でコワーキングスペースを運営するときの3つの注意点をお伝えしましたが、これらの準備をする際などにすべきことは2つあります。「数多くのコワーキングスペースを見ること」、それから「コワーキングスペースの運営者の話を聞くこと」です。実際に運営しているコワーキングスペースがどういうように進めているのか、実際に立ち上げをした方がどういうことを考え、どういう失敗をしたのかについて教えてもらうとよいでしょう。特に地方でコワーキングスペースを立ち上げたいのであれば、地方のコワーキングスペースを見て、その運営者と話してみることをおすすめします。

 
以上、地方のコワーキングスペースについてご説明しました。地方のコワーキングスペースを経営・運営する場合にはマネタイズにおいて難しい課題はありますが、地域貢献においては大切な役割を担っています。もし立ち上げるのであれば、ここに紹介した内容を参考にしてみてください。最後に今回お伝えした内容をおさらいしておきましょう。

 

地方のコワーキングスペースが持つべき4つの役割
役割1:コミュニティを作る
役割2:仕事を生み出す
役割3:講座やイベントを開催する
役割4:仕事がしやすい場所を提供する

 

地方でコワーキングスペースを運営するときの3つの注意点
注意点1:マネタイズを考えておく
注意点2:不動産オーナーの理解を得る
注意点3:情報発信メディアを運用する

 

ちなみに、コワーキングスペースの運営や経営に関してはこちらの「コワーキングスペースの経営・運営にはこれが必要!」にも記載してありますので、ご興味のある方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

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